NUSの学生の多くは、キャンパス内の寮に住んでいます。シンガポールは家賃が高いので、実家通いができない交換留学生や国際生は、寮に住んでいることがほとんどです。
NUSに通う国際生は、学部2年生の終わりまでキャンパス内の寮の部屋が保障されています。ですが、その3年目以降は、寮に入れない可能性もあり、その時はキャンパス外に住まいを探す必要があります。
今回の記事では、NUSの学生が応募できる寮の紹介と、キャンパスの寮以外に住む場合のオプションを紹介していきます。後者は、正規留学を考えている方には有益な情報だと思います。
NUSキャンパス内の寮 (type, food, history, aircon/cleanliness, atmosphere, application process)
NUSには、3つの寮の種類があります。このセクションでは、それぞれの量の種類の簡単な説明と、良い点と悪い点、またその中でのオプションを紹介します。
国際生は、2年生の終わりまででしたら、大学のキャンパス内の住まいが保障されています。つまり、必ずキャンパス内に住めるということです。しかし、3年目以降は、大学が保障してくれないため、寮の申し込みがうまくいかなかった場合、キャンパス外に住むことになります。
Student Residences
清潔度:★★★☆☆
賑わい:★★☆☆☆
国際性:★★★★★
寮費の安さ:★★★☆☆
説明:Student Residencesは、単純に学生が住むだけの寮で、入寮手続きも比較的簡単です。交換留学生のほとんどは、留学期間中、Student Residencesに滞在します。
合計2つのStudent Residencesがあり、NUSのメインキャンパスに1つ、University Townに1つあります。
部屋の設備:部屋のタイプにもよりますが、ほとんどの部屋が、エアコンなしの一人部屋で、ここに住む多くの学生からは、季節によっては「暑くて辛い」という話をよく聞きます。エアコン付きの部屋に入れたら、ラッキーですね。
食事:食事は提供されないため、Student Residencesに住んでいる学生たちは、近くのフードコートなどで食事を済ませることが多いです。共同のキッチンはあるので、自炊する人も少なくないでしょう。
住人同士の関わりの頻度:Student Residencesは、本当に、住むためだけの建物です。寮内での課外活動やアクティビティはありません。ですので、隣人や、同じ階に住む学生たちとの関わりは少ないです。
Halls
清潔度:★★☆☆☆
賑わい:★★★★★
食事の質:★★☆☆☆
国際性:★★☆☆☆
寮費の安さ:★★★★★
説明:Hallsは、日常から活気のある寮生活で知られております。学生たちの多くは、いつ、誰が部屋にも来て良いように、一日中自分の部屋のドアを開けています。夜に友人同士で集まって飲み会なんていうことも非常に多いのだとか。
合計7つのHallsがあり、NUSのメインキャンパスに散らばって建てられています。
歴史もあるのが、Hallsのもう一つの特徴です。建物にもよりますが、中にはルーツが1950年代にも遡るHallもあります。もちろん、建物は建て替えられ、場所も移されたりしてますが、歴史があるのは魅力的です。
部屋の設備:Hallsは、エアコンはありません。学生はいつも自分の部屋のドアと窓を開けて過ごしています。Residencial Collegesや一部のStudent Residencesと比べると、築年数が古いですが、そこに住むのに支障が出るほどではありません。
食事:食事は寮で提供されますが、オプションは少ないです。さらに、多くの学生が食べ物の質について文句を言っているのを耳にしますので、驚くほど美味しいとは言えないのではないでしょうか。
国際性:Hallsに住んでいる国際生は、多くないと言えます。Hallsに住んでいる現地の真がポリアンの学生は、シンガポール文化の影響が比較的大きいです。NUSの日本人学生も、Hallに入ったらシングリッシュ(中国語やマレー語などが混ざった、シンガポール独自の英語の方言のようなもの)を喋るようになったと聞きました。
寮費:シンガポールは、世界的にも生活費、特に家賃が高い都市として知られています。そのような国に住んでいるのに、NUSのHallsの寮費は衝撃的な安さです。家賃と食事込みで、1学期(5ヶ月間)8万円程度です。1ヶ月ではなく、1学期でこの値段。1年で20万円超えない程です。
Residential Colleges
清潔度:★★★★☆
賑わい:★★★★☆
食事の質:★★★★☆
国際性:★★★☆☆
寮費の安さ:★★☆☆☆
説明:Residential Colleges (RC)は、「カレッジ」というワードが含まれているように、ただの住まいではありません。同じ建物に住む他の学生達と一緒に授業を受ける、という特徴があります。NUSの、RCに住まない学生達が取る教養単位(general education modules)を、RCに住む学生達は取らず、その代わりに寮が提供する単位を取ります。
5つのカレッジのうち4つがUniversity Townというエリアにあり、新しく建てられて綺麗な建物が多いです。
部屋の設備:エアコン付きの部屋に入れる可能性が高いのが、RCです。中には、全ての部屋にエアコンが設置されているRC(RC4)もあります。部屋や共同ラウンジ、キッチンや体育館など、新しく綺麗です。RCによっては、建物内にジムがあるところもあります。
食事:寮で提供されます。ベジタリアン、洋食、アジア料理、インド料理、マレー料理など、オプションが多く、料理の質も悪くないです。
国際性:コロナ前は、交換留学生がちらほらみられたのですが、コロナがあり、今の入居者の大半はシンガポールの現地の学生です。ただし、かなりの数の正規留学生が滞在しており、コロナ禍でもRCのコミュニティ内で国際交流は可能です。
著者
Yuya Minami
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