この記事を執筆した時点(2021年8月)では世界はコロナ渦の真っ只中で、NUS でもここ一年はほとんどの授業はオンラインでした。
そこで今回の記事では NUS で行われているオンライン授業について筆者の感想をつづってみたいと思います。
先に注意点を一つだけ。これはあくまで個人的な感想なので、この記事の内容が必ずしも自分に当てはまる訳ではないということを念頭においてから読んでください。
ではいきます。
NUS のオンライン授業のやり方
NUS のオンライン授業は Zoom を使って行われます。
LumiNUS という学校専用のウェブ上のプラットホームに授業ごとの Zoom ミーティングのリンクがまとめられていて、学生は講義の時間になると LumiNUS にアクセスしてリンクをクリックし Zoom ミーティングに参加します。
Tutorial(少人数制のクラス)も同様で、Tutor が LumiNUS に掲載する Zoom リンクからTutorial に参加します。
また課題については授業ごとに様々なやり方があるのですがおおまかなカテゴリーとして次のように分けることができます。
1.LumiNUS Quiz
これは LumiNUS 上でできる問題演習で、講義によっては毎週の授業の後に軽い問題演習を行ったり、授業の感想などを提出するように言われる場合もあります。
また中間試験や期末試験も LumiNUS Quiz で行うケースもあります。
2.レポート
これは単純に Word や Excel でまとめたレポートを LumiNUS を通して提出するケースです。(印刷しなくていいのでラクですね笑)
3.Zoom を使ったプレゼン
これは教授が指定した時間にグループもしくは個人が Zoom ミーティングに参加し、プレゼンを行うケースです。
Powerpoint などのスライドがあれば Screen Sharing の機能を使って教授と共有します。
Screen Sharing をするとマウスやポインターを使って教授の注意をひきつけることができるので発表の時はとても助かりました。
オンライン授業の良い点
このセクションでは、筆者が一年間オンライン授業を受けて感じた、オンライン授業のメリットについて話していきます。
もう既に何個かちらっと紹介しましたが、もう少し踏み込んで説明させてください。
1.コラボレーションがしやすい。
先のセクションで述べた通りプレゼンの時に Zoom を使うのはもちろん、その準備も Zoom を使って進めることが多いです。
グループで集まる時間を決め、Zoom ミーティングを開き、全員集まった後一人が Google Docs や Google Spreadsheet を開いたあと Screen Sharing でパソコンの画面を共有する。もう定番の流れです笑
また Annotate の機能もあり(共有された画面上に文字や線を描ける機能)、他のメンバーに説明したり提案したりするのに大きく役に立ちます。
総じていうと Zoom にはコラボレーションがしやくするなるような機能が沢山備えられています。筆者も沢山その恩恵を受けてきました。
2.通学時間ナシ。
筆者の場合家を出てから講義室に着くまでに大体50分かかりますが、オンライン授業だと通学時間なんてありません。
これのおかげで例えば朝の9時に講義があるとアラームは8時55分に設定していました。(本当の話です)教授が授業の始めに前の週の振り返りやまとめをしている時に歯磨きをしたり朝食を食べたりするという具合です。
一番のメリットはやはり睡眠時間が長くなることでしょう。睡眠は大事です。当たり前ですね。
特に筆者は通学時間の過ごし方が分からない人なので、だったら寝てた方が何倍も自分のためになると感じていました。
3.好きなように勉強を進められる。
NUS の教授は Zoom で講義をした後、その録画したものを LumiNUS にアップロードしてくれます。
すると教授が出席をとらない限り、生の授業を受けずに録画を観て勉強する、ということができる訳です。
しかも YouTube みたいに再生速度を変えたり途中で止めたりできるのです。
好きな時間に好きなように講義を聞くことができる、これもオンライン授業の大きなメリットでしょう。
ただ筆者はそれでも生の授業を聞いていました。やっぱり質問があればその場で教授に聞くことができるのが一番助かりました。
結局やり方は人ぞれ、ということですね。
オンライン授業の悪い点
では逆にオンライン授業のデメリットにはどういうものがあるでしょう。筆者の場合は次の二つを痛感しました。
1.授業を受けている感じがしない。
Zoom ミーティングに入ってみると、ほとんどの場合教授を除いた全ての参加者はカメラをオフにしています。
すると同級生の顔が見えず、ただ黒い画面を観ていることになります。
時間が経つと慣れてきますが、やはり顔が見えないとさみしいと感じることもあります。
そんな時はチャットの機能を使って友達にメッセージを送ったりしていました。やっぱり友達もさみしいと感じているでしょう、割とすぐに返事が返ってきます笑。
ただこれが対面の授業だともっと友達にちょっかい出したり、人を観察したりできるので、オンラインでは同じ楽しさは味わえないでしょう。
2.たまに起きるバグ。
一年も経つとほとんどの教授は Zoom の使い方に慣れますが、たまにどうしようもないバグのせいで授業の流れが止まったりします。
一番多いケースは WiFi の不具合でしょう。教授の画面や音声が止まって繰り返し言わないといけなかったり、逆に生徒の方の WiFi がバグって Zoom ミーティングから抜けてしまうケースもあります。
筆者も一度だけ経験があったのですが、教授側で Zoom のアップデートに関するバグが起きて、授業そのものが取り消しになった時がありました。。。
しかしこれも一年通して一度しかなかったのでオンライン授業について悲観することはないしょう。
ただやはりオンラインだとこうしたバグがたまに起こることも受け入れないと行けません。対策としては WiFi の強い場所で授業を受けたり、もしバグが起きてしまっても冷静に対処するが一番いいでしょう。教授に繰り返し説明するようお願いしたり、逆に自分の発表の途中に起きたら素直に謝り、途切れる前の時点から続けましょう。
まとめ
以上がNUSでのオンライン授業のやり方、そして筆者目線でのメリット、デメリットの解説になります。
繰り返しになりますが、オンライン授業の感想は本当に人それぞれです。一番は受けてみて、自分のやりやすい勉強のし方を見つけることでしょう。
最後にオンライン授業は必ずしも全てにおいて対面授業より劣っている訳ではないということを強調させて下さい。いざ受けてみると、意外なところにメリットが潜んでいたりするのです。これらを見つけるのも案外楽しいものです笑。
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