今回はNUSの合格通知書を受け取ってからの入学手続き(Freshmen Registration Process)について解説していきます。
これがかなり複雑なプロセスで、間違えるとやり直さないといけなかったり、不必要な履修科目を取ってしまったりするので、くれぐれも気をつけてください。これから入学する学生たちには同じ過ちを繰り返してほしくないと思い、執筆しました。
NUSNETアカウント開設の流れ
*Academic Year (AY) 2021/2022のRegistration Guideを参考に作成しました
*スケジュールは毎年変わりますので、受験の際は自分の受験年度の情報を参照してください
2021年7月15日 | 合格発表 |
2021年7月20日までに | 進学するかどうかを大学側に伝える(オンラインフォームを入力) |
2021年7月19日 | NUS Office of AdmissionからStudent’s Pass Application (学生ビザの申請)に関するメールを受け取る *入国手続きについては別の記事でご紹介します |
2021年7月23日 | UG Registrationから入学手続きの手順に関するメールを受け取る |
2021年7月26日 | NUSNETアカウントにアクセスできるように! |
2021年7月28日 | Completion of Registration (Part Two) またCollege of Humanities and Sciences (CHS) からオンラインオリエンテーションに関するメールを受け取る。 *Business Schoolからは既に開催されたオリエンテーションのレコーディングが届いたので、学部によってこの辺りの対応は異なります。 |
- 合格発表
- Acceptance of Offer of Admission
- 合格通知書で指定された日付までに、オンラインフォームにて進学意思を大学側に伝える
- これ以降も進学を見直すことは可能です
- Step1を完了後、2日以内にStudent Card (学生証)用の証明写真をアップロード
- 証明写真を撮る際、サイズと背景の色にご注意ください!!
- 入学、及び入国手続きで使う証明写真は全て白い背景が必須です。日本の証明写真機は青色の背景がデフォルトモードになっていることが多く、間違えると何度も撮り直すことになります。(私は計4回証明写真を撮ったという苦い思い出があります、、)
- ウェブ上で証明写真を提出する機会が多いので、デバイスにダウンロードしておくと便利です
- UG Registrationから入学手続きの手順に関するメールが届くのを待つ
- Step3のメールを受け取り次第、Overseas Travel Declaration (OTD)、続いてRegistration (Part One)を行う
- OTDはCOVID-19対策の一環として始まった、渡航前の滞在国やフライト情報を学校に報告する取り組みです。オンラインフォームに入力するだけなのですぐに完了します。
- Registration (Part One)も15分ほどで完了します
- Step4が完了した数日後にNUSNETアカウントが使えるようになり、以下のサービスにアクセスすることができるようになります
- NUS Email
- NUS Education Records System (Edurec)
- Module Registration System
- LumiNUS
- NUSキャンパス内のWifi
- その他NUSのオンラインプラットフォーム
- Registration (Part Two): Collection/Activation of Student Card
- シンガポール国内に住所がある学生は郵送でStudent Cardを受け取ります。
- 海外にいる学生はUG Registrationにメールを送れば、Student Cardを受け取らずともNUSのアカウントをActivateすることが可能です。この場合は、シンガポールに到着後、自分でキャンパス内の指定された場所までStudent Cardを取りに行くことになります。
- Student Cardがあれば、キャンパス内を走る無料のシャトルバスに乗ることができるようになりますよ!
その他の入学手続き
- Registration (Part One)が完了してから4週間以内にLumiNUS上でSE1000 (Student Essentials)とRC1000A (A Culture of Respect and Consent)という2つのオンラインコースを履修する
- 履修といっても、与えられたシナリオに沿って進んでいくオリエンテーションのような内容です。NUSの学生は全員この2つのオンラインコース(e-modules)に取り組むことが義務付けられています。
- 学校からリマインダーのメールも届きますが、早めに終わらせておくことをお勧めします。どちらも1時間もかからずに終わりますよ!
- Qualifying English Test (QET)
- SAT/TOEFL/IB TOK Score等の成績によって免除される場合がほとんどです。しかしこれらの試験を受けてない場合、新入生は入学後にQETと呼ばれる英語技能試験を受験する必要があります。
- 受験する必要がある場合には Registrar’s Officeから連絡がいきます
- 詳しくはこのページをご覧ください
- Pre-Admission Medical Examination – 健康診断
- 詳しくはこのページをご覧ください
- シンガポールに到着してからNUSのキャンパス内にあるUniversity Health Centreというクリニックで受診することもできますし、渡航前に日本の病院で受診することも可能です。
※ 日本の病院で受診する場合 ※
- 胸部のレントゲン結果も合わせて提出する必要があります
- Student Passの申請をする際にもICAに健康診断の結果を提出する必要があり、胸部のレントゲンに加えてHIVの血液検査もしなければなりません
- NUSにもICAにも英文の診断書を提出する必要があるので、まとめて検査を受けることをお勧めします!
MOE Tuition Grantの手続き
スケジュール | |
2021年7月30日 | NUS Office of AdmissionからMOE Tuition Grant Acceptanceに関するメールを受け取る *私用メールアドレスの迷惑メールに分類されている場合もあるので、注意してください!*8月1日までに、オンラインフォーム上でTuition Grantを受け取る意思があるかどうかを入力するよう指示がありました |
2021年8月4日 | MOE Tuition Grant Freshman Briefing |
2021年9月1日 | MOE TGonlineからアカウントのActivationに関するメールを受け取る |
2021年9月1日〜8日 | Online Application for MOE Tuition Grant |
2021年9月9日 | MOE TGonlineからSigning of TG Agreementに関するメールを受け取る |
2021年9月9日〜26日 | TG Agreementに署名し、二人の身元保証人 (Sureties)のID(パスポートのコピー等)と併せて提出 |
- Acceptance of MOE Tuition Grant
- NUS Office of Admissionからこのようなオンラインフォームが届きます
- MOE Tuition Grant Briefing
- Zoom上で行われるMOE Tuition Grantに関する説明会です
- 主に今後のスケジュールに関する細かい説明を受けました
- Activate TGonline Account
- メールでAccount Activation pageのURLが届きます
- Apply for Tuition Grant
- Sign and Submit TG Agreement
- TGonline portalというオンラインポータルから、TG Agreement Form(同意書)をダウンロードします。
- この同意書にはすでに自分の基本情報や大学で何を専攻しているか等が記入されているので、その内容に誤りがないかを確認しましょう。
- 同意書にサインをします。この際、二人の身元保証人 (Sureties)のサインも必要です。両親を含む親族でも良く、シンガポール国外に居る人に保証人になってもらうこともできます。デジタルのサインでも自筆のサインでも、どちらでも大丈夫です。
- 同意書と二人の身元保証人のID(パスポートのコピー等)をウェブ上で提出
- これで手続き完了です。手続きが済んだことを案内するメールなどは一切届きませんが、初年度のSemester 1の学費に早速Tuition Grantが適用されるので、学費の請求書から確認することができます。
Housing application
- 実はHalls, Residence, Residential Collegeという3種類の寮には、合格発表の前からアプライすることができます
- 特に、Residential College にアプライしたい場合、期限が3月〜4月と比較的早いので、合格発表がある前に寮の申し込み手続きをする必要があります。
- 特にIBDP5月試験を受験する学生の皆さんは、合格発表後にアプライすると2週間しか時間がなく、人気のHallsは既に埋まってしまっているということも多々あるので、ご注意ください!
- ただ合格発表後にアプライしても、International Studentsである限りYear 1,2の2年間はキャンパス内の住居が保証されているので慌てることはありません。
それぞれの寮の特徴についてはこの記事をご覧ください。
また、部屋のタイプ(エアコンの有無、何人部屋か等)、費用、具体的なアプリケーションの手順についてはこのウェブサイトを参照してください。
Module Registration (Modreg) – 履修登録
- NUSMODSで、1週間のスケジュールをシミュレーション
- NUS生はNUSMODSというウェブサイト上で履修する授業と週間スケジュールを決めていきます
- NUSでどのような授業を受けることが気になる方は、左側のModulesというタブから各授業の説明や受講した学生のコメントなどを読んでみて下さい!
- 多くの学生は事前にNUSMODSで自分の希望するスケジュールを組んでおき、履修登録の時期になるとEdurecという別のポータルから希望する授業を選択することになります
- Academic Plan Declarationを提出
- 履修登録の前に、自分が今何を専攻していて、副専攻を取る意思はあるのかを確認する必要があります。これを提出しないと、履修登録ができません。
- このフォームは、Edurecで提出します
- 1年生の場合、第二専攻や副専攻を取っていない場合、専攻の欄以外全て空欄で提出する人がほとんどです
- 履修登録
- Pre-allocateされた必須科目は、自分で履修登録をする必要がなく、希望の授業の時間帯だけを選択することになります。
- 各学部にCore Modulesという必修科目があり、これらの必修科目はPre -Allocate(大学側から自動的に割り振られる)されることもあります。そのため自分の希望通りにスケジュールを組むことができるとは限りませんが、多くの学生はうまく授業の時間を調整して、週に一日か二日全休の日を作っていたりもしますよ!
履修登録に関しては、詳しくはこのウェブサイトをご覧ください。
以上、入学手続き、MOE Tuition Grant、寮の申し込み、履修登録について紹介しました。わからないことがあれば、NiSCに気軽にお問い合わせください。喜んでサポートさせていただきます。
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